2018年からJリーグ・ヴィッセル神戸でプレーしているアンドレス・イニエスタ選手。
世界最高と評されたMFの加入に、驚いた方も多かったのではないでしょうか。
当時、大きな話題となったのがイニエスタ選手の33億円という年俸です。
この年俸額はこれまでのJリーグ最高年俸額を大きく更新。
日本だけでなく世界中のメディアが大きく取り上げました。
今回はヴィッセル神戸のアンドレス・イニエスタ選手について
- イニエスタのこれまでの年俸推移を紹介
- イニエスタの年俸33億円は妥当な額なのか?
以上の内容をお伝えします。
ぜひ最後までご覧ください!
イニエスタ年俸推移を時系列で紹介
バルセロナ時代の年俸
FCバルセロナの下部組織ラ・マシアから昇格する形でトップチームに招集。
デビュー直後から素晴らしいパフォーマンスを見せ、そのままトップチームに定着しています。
ルーキーとの契約に5000万円という破格の条件を出していることからも、イニエスタ選手への期待の大きさがうかがえますね。
バルセロナでの2シーズン目は主にロナウジーニョの控えとして活躍。
4月10日のパジャドリード戦でラ・リーガ(スペイン1部リーグ)初ゴールをマークしています。
わずか1年で年俸が倍の1億円に上がっており、イニエスタが高く評価されていたことが分かりますね。
シーズン前半は途中出場が中心でしたが、後半戦にチームのスタメンを務めていたシャビが怪我によって長期離脱したため、その代役を任されています。
先発出場回数が増えたことでプレーの幅を広げることができ、選手として飛躍した年と言えるでしょう。
年俸も前シーズンから3倍の3億円になっており、順調に右肩上がりの推移を見せていますね。
この頃には各メディアのイニエスタに対する評価はリーグトップクラスになっており、年俸は前シーズンから倍額の6億円にまで上がっています。
2007-08シーズンでは背番号を「24」から「8」に変更し、チーム中盤の要として絶対的な存在に。
2008-09シーズンにはドン・バロン紙の年間最優秀選手に選ばれています。
2009年にクラブとの契約を2015年まで延長したことを受け、年俸も9億円に引き上げられていますね。
この時代のバルセロナを牽引した主力選手として活躍しました。
2010年にはFIFAバロンドール投票で2位、2012年にはUEFA欧州最優秀選手賞投票で1位と世界最高のMFとして揺るぎない地位を築き上げています。
2015-16シーズンからはチームのキャプテンを務めています。
2016-17シーズンは怪我に悩まされ、リーグ戦への出場は23試合にとどまっています。
2017-18シーズンはプレー時間の管理によりコンディションが安定し、出場した試合では高いパフォーマンスを発揮しています。
10月5日にバルセロナとクラブ史上初となる生涯契約を結んだことが発表されました。
年俸も10億円を突破しさらなる活躍が期待されましたが、2018年4月に同シーズン限りでのバルセロナ退団を発表。
惜しまれつつもチームを後にしています。
- ラ・リーガ:442試合 35得点
- チャンピオンズリーグ:135試合 15得点
ヴィッセル神戸時代の年俸
3年間の契約でヴィッセル神戸に電撃移籍したイニエスタ選手。
33億の年俸はJリーグ史を見てもぶっちぎりの最高額です。
2019年にはチームのキャプテンに就任。
同年Jリーグベストイレブンに選出されました。
2020年のアジアチャンピオンズリーグ(ACL)で太ももを負傷し、長期離脱を余儀なくされています。
自身の誕生日である5月11日に記者会見を開き、ヴィッセル神戸と2年間の契約延長に合意したことを発表。
契約延長にあたり報酬面の大きな条件ダウンを受け入れており、前年4割減の20億円に下がっています。
イニエスタ神戸の年俸高すぎる?
ヴィッセル神戸での33億という年俸について
さすがに高すぎるのではないか?
といった声も上がっているイニエスタ選手。
結論から言うとイニエスタ選手の33億という年俸は
決して高くはない
と言えるでしょう。
ここからはその理由についてお伝えしていきます。
世界トップレベルの選手の相場としては妥当
世界トップクラスの選手がアジアでプレーするにあたり、33億円という年俸は決して高すぎるわけではありません。
ブラジル代表・オスカル選手はチェルシーから上海ポートに移籍し、年俸約33億円で契約を交わしています。
イニエスタ選手については、ヴィッセル加入前に中国の重慶斯威が約46億円の好条件で獲得に動いていると報道されていましたね。
スポーツニュースサイトの東方体育は5月初め、海外メディアの情報として「3年契約で合計8100万ユーロ(約103億円)」を提示していると伝えていた。
https://courrier.jp/news/archives/122892/
重慶斯威は8100万ユーロ以外に、イニエスタの父親が経営するワイナリーの、EUでなら1本5.39ユーロの赤ワインを、1本6ユーロで600万本購入するとしていた。
アジアマーケットにおけるイニエスタ選手の価値がそれほどまでに高いことがお分かりいただけると思います。
むしろ33億円ですんで安い買い物だったのかもしれませんね。笑
イニエスタ加入がもたらした効果がスゴイ
イニエスタ選手が加入したことで、ヴィッセル神戸の試合のチケットは売り切れが続出。
アウェー戦でもチケットが手に入らない状態が長く続きました。
グッズの売上も凄まじく、スポンサー収入も大幅に増加しています。
来日した18年の本拠の観客総数は、前年比約5万7千人増の36万7716人に。
https://www.asahi.com/articles/ASP5C75WZP5CPTQP00P.html
この年度は営業収益も、「イニエスタ効果」でスポンサー収入が約28億5千万円増えて、96・6億円(前年度比44・2億円増)を計上。
翌19年度には営業収益が114・4億円と100億円の大台をも突破した。
これだけ見ても、イニエスタ選手に33億円以上の価値があったことが分かります。
他にもイニエスタ選手に注目する世界中のメディアを通してヴィッセル神戸の名前が広く知られるようにもなり、その恩恵は計り知れませんね!
このように、イニエスタ選手の年俸は決して高すぎるわけではなく
むしろ安すぎるくらい
と言えるのではないでしょうか!
ヴィッセルでの現役引退という発言もあったイニエスタ選手。
今後の活躍からも目が離せませんね!