フランスのパリSGに移籍したメッシ。
連日報道が行われていますが
メッシの退団理由が難しい!よく分からない!
と思っている人も多いのではないでしょうか?
今回は、簡単に退団理由を整理していきます。
簡単に|メッシ退団理由を分かりやすく解説!
メッシのバルサ退団理由として
メッシの年俸が高すぎるから
と各メディアが連日のように報じていますね。
メッシは年間100億円近くの年俸をバルサから受け取っていましたが
バルサは長年、赤字経営が続いており
そんなに高い年俸は払えない
ということで、交渉が長く続けられていました。
ならば減俸OKすれば残れるじゃん!と思いたいところですが…
いったい何が、退団理由になったのでしょうか。
ラ・リーガのサラリーキャップとは
ラ・リーガにはリーグの赤字経営を健全にするためのルールとして
サラリーキャップ:サッカー選手の年俸の上限を一定額に制限する
という制度がありました。
バルサは赤字経営つづきで、財政も逼迫。
そのため、メッシに今まで通りの年俸は払えないということになりました。
ただ、これは選手の報酬上限を規制するだけのもの。
選手が減俸に応じれば何の問題もないはずです。
最初にお伝えすると、バルサはメッシには残留してほしかったのだと思います。
そして、メッシもホームであるバルサに残りたかったのだと思います。
だからこそ、必死の年俸交渉が続けられていたわけです。
当初は「年俸50%カットで残留に合意」「報酬ゼロでも残留」などとメディアが報じていました。
しかし、実際はそう甘くはありませんでした。
ここから少しずつ深堀りしていきましょう。
メッシの年俸は法律上50%以上カットできなかった
まず、メッシは年俸ゼロでもチームに残りたかっただろうと思います。
バルサの財政は承知している
と取材でも話していましたし、すでにメッシ自身は相当な金額を稼いでいますからね…。
メッシ自身は、お金に困っていたわけではないですし、減俸は飲む、という方向で交渉は進んでいました。
バルサにとって財政面を考慮すると、メッシの年俸は限りなく少ないほうがいいわけで
さらに年俸を50%以上カットしてでも(最悪の場合は、年俸ゼロでも)
というさらなる交渉も、バルサ側は、本音ではしたかっただろうと思います。
しかし、これはスペイン特有の法律によって認められませんでした。
スペインでは新しく契約を結ぶ際に、最低でも前年の50%の給料は保証されないといけない
というルールがあります。
「リオネル・メッシが無給でバルサでプレーすることは、法的に不可能でした。スペインの法律上、どんな新しい契約であっても、それを結ぶ際には最低でも前年の50%の給料は保証されないといけないからです(これは金融操作を防ぐための措置です)」
https://www.football-zone.net/archives/336055
つまり、メッシはいくらでも減俸OKだったし、バルサもそのように交渉したかったが、スペインの「所得保障」の法律が壁となったということです。
そして、メッシは前年までの年俸が高すぎるので、50%カットしたとしても、50億円相当は払う契約にしないといけません。
そのためバルサにとってはメッシに残留してもらうなら
メッシの年俸50%カット(法律上可能な最大限の減俸)を前提に、バルサの財務健全化の見通しが立つかどうか
が議論の主軸になっていくわけです。
しかし、バルサの負債額は非常に大きいです。
そのため、最終的には、メッシの減俸(50%カット)を前提にしても、健全化が最終的には出来ないと判断したということになります。
メッシはバルサと契約する気持ち満々で、予定していた契約合意の当日に、契約代理人の父親が会場まで出向いています。
ですが、そこで、契約できないと告げられて、涙の会見を行いました。
それまで残留を匂わせていた決定をひっくり返したわけですから、バルサ側は、きっとギリギリまで粘って「健全化案」を考えたはずです。
しかし、最後は「ムリ」という判断がくだされてしまったようです。